土を使わない農業

夕べ飲んだ人に教えてもらった、土を使わない農業。もともとは砂漠の緑化に使うためのハイテク農業だということ。砂漠で育つのであれば、どこでもできるはずということで、現在広まりつつあるそうです。この分野は全く知らないのですが、まず分かる範囲でしらべてみました。農業もいろいろな方式があるんですね。土を使わない農業。それは、宇宙で暮らす時に役立ちそうな技術だと感じます。

ハイドロカルチャー

多孔質の人工土の発泡煉石などを使って植物を栽培する方法。容器は底穴のないものを使い、水と液体肥料だけで育てる。この栽培法に向くのはドラセナ類などの根腐れを起こしにくいもの。水耕栽培ともいう。

固形培地耕

固形培地耕(こけいばいちこう)は、土を使わずに肥料成分を水に溶かした養液で栽培する養液栽培の一手法であり、根の支持に土の代わりとなる固形培地を用いる方法である。固形培地を用いない方式を水耕栽培と呼んで区別する。

養液栽培

養液栽培(ようえきさいばい)は植物の生長に必要な養水分を、液肥として与える栽培方法である。培地を用いない水耕栽培、噴霧耕と、培地を用いた固形培地耕とがある。現在、トマトやナスなどのナス科の野菜、ホウレンソウやレタスなどの軟弱野菜、メロンやイチゴなどの果物的果菜類、バラなどの花卉に多く用いられている方法である。培地に土を用いたものは、養液栽培には含めず、養液土耕という。日本では、大阪府立大学千葉大学などで研究が盛んである。

薄膜水耕

薄膜水耕(はくまくすいこう、NFT; Nutrient Film Technique)は、1%程度の緩やかな傾斜を持つ平面上に、培養液を薄く(少量ずつ)流下させる水耕栽培の一種。また、 米国ではNutrient Flow Techniqueの略称とされているが、どちらも同じシステムを指す。薄膜水耕という呼称が用いられることは稀であり、通常NFTと表記される。

培養液は循環させるため廃液はでない。水深が浅く、根への酸素供給が容易であることが特徴。

栽培槽は小さく、ベッドが軽量である事から高い位置にも設置しやすい。病害対策においては菌が限定されているものの、感染の原因となる害虫の防除方法は確立されていない。

  • NFTの構造
    • チャンネルと呼ばれるわずかに勾配をつけたベットの上方から、培養液を流す。流れ落ちた培養液は、一旦タンクに貯めた後、ポンプで汲み上げて再び循環させる。
  • NFTの利点
    • チャンネル内の液深が浅いために、チャンネルが軽くなり、高設化できる。
    • チャンネル内の液深が浅いために、根がルートマットを形成し、ルートマット上面が空気に直接触れるため、根への酸素供給が十分に行われる。
    • 容易に高設化できるため、小さい作物(イチゴ、葉菜類など)での作業姿勢が改善され、労働効率が向上する。