Lingrイベントまとめを読んだ人は総体としてどんなことを感じたのか?

Lingrイベントまとめを読んだ人は総体としてどんなことを感じたのか?

先週土曜日に公開したLingrイベントまとめに、たくさんのアクセスがありました。この現象をみると、何らかの形で梅田さんの想いが多くの人たちに届いていることを感じます。そこで、今日はこのエントリに対してはてなブックマーク経由で寄せられたコメントを紹介していき、このエントリを見た人たちが総体としてどういうことを受け取ったのかを考えていきたいと思います。

はてなブックマークコメントより

  • 日本のネット空間って、皆、じめじめしているなぁ、って思いますか。』『もう少し日本のブログ空間が、からっと明るくなるために、何が必要なのかなあ。
  • Myspace Japan 流行ってないけど「カラっと」した空気ならここが頑張らないと!
  • 同世代で皆はまわりの人達と比べて、かなり異質ですか"という質問で始まるのがすごい
  • 次回開催には、参加したいと思った。lingrアーカイブもよんだけど、刺激強すぎて、鼻息が荒くなる。
  • いまのブログ空間は、大量の日本人が初めて、Public Writingの修行を始めたんだととらえるべきだ / コメント欄の半分が褒めてくれてたら、それは凄いほとんどの人が褒めているってこと / これからもちょくちょく出没
  • ケータイ小説についてが興味深い。ケータイでレポート提出かぁ・・。joiさんの娘さんの研究でなんかあるかなぁ。 ポケベル⇒ケータイ⇒ ?
  • 寝過ごして参加出来なんだ orz / 僕はケータイよりも PC の方により「繋がっている感」を感じる.前提が感覚と正反対で,議論にかなりの違和感. / 「じめじめ」の定義が分からない…….スルー力が付きすぎてるかもw
  • 何年か後に就職を控えているんですが,やはり好きな仕事に就きたいです,そんなに甘くないのかもしれませんが・」 それを甘い夢だなんて絶対に思わないほうがいい。絶対に自分は好きなことを仕事にするんだってい
  • ケータイ、じめじめ、ほめるのは大変、Hatena Inc.などなど。流し読みした。
  • リテラシーに始まり、空気を経て、そして自己啓発へ・・・・・・
  • これを読んで思った。自分はネクストジェネレーションなんだって。
  • 投げてる質問が良い。
  • 褒める 自分を信じる 好きなことをやる 好きなことを仕事にする
  • すきな事を仕事にしろ,と
  • いろいろすばらしい。
  • Lingrチャットで梅田氏と議論。「誉める力」が必要とのこと。はてブコメントは否定的なのが多いようなので。
  • 「ほめるって結構クリエイティブな作業」が一番重要な発言だと思うんですけどいかがでしょう?
  • コメント欄の半分が褒めてくれてたら、それは凄いほとんどの人が褒めているってことですよ、と近藤が言うから、ねえそれ「日本のネットの耐性」がつくすぎなんじゃないのって笑った
  • 凄い人たちの姿勢のお話し
  • 梅田望夫氏、Lingrイベントまとめ。「日本のネット空間って、皆、じめじめしているなぁ」「好きなことに没頭している人に、できるからという理由で-やっている人はかなわない」
  • よりよい生産生活のために
  • さ、参加できなかった分じっくり読みます。
  • 視点が交差しているのとumedaさんの話し方がいいなぁ コンサルって感じ
  • 「Mochio:「自分を出すよりも、摩擦を起こさず巧く生きろ」そういう間違った教えは忘れてください。」強烈!

みんなが感じたことって?

改めてコメントを読み返してみると、皆が感じたことって、実は結構似ているのは?と感じてきます。それは、言葉にするとこんなことです。

ネガティブな「ネット/リアル」双方における日本の空気感/雰囲気

「褒めるって言ってもクリエイティブなことで難しいよね?」とか「(日本の)ネット空間ってじめじめしてるよね?」とかっていうネット/リアル双方における日本の空気感というか雰囲気のネガティブ寄りの現状認識だと思う。なんとなしに、みんな同じようなことを感じている。それを閉塞感とかっていうのかもしれない。属するコミュニティによってはそんなことを思わない人もいっぱいいるのだけれども、どうも日本におけるネガティブな現状認識は「そう言われるとそうだよね」って同意してしまっている感じ。

それを踏まえた上でも未来へ希望って持っていいし、持つべきなんだ

でも、そこで思考は止まらない。そうは言っても「もっと褒めなきゃいけないね?」「褒めたらみんなうれしいし」とか「好きなことを仕事にするって考えはもしかしたらいけるのかな?」とか「いや、いけるんじゃん!?」とかっていう未来への希望だったりする。また、「自分を出すより摩擦を起こさず巧く生きろなんて間違った考えは忘れてください」なんていう言葉に正直、素直に反応してしまう。自分が信じていたことが何か社会では間違ったことなんじゃないか?っていう大きな大きな不安感みたいなのがあったのかもしれないけど、それをカラッと、サラッと掻き消して自分を信じてやってみればいいじゃない、っていう想いに変えさせてくれる力強いメッセージを受け取ったんだと思う。それは、梅田さんの翌日のエントリへのブクマコメントに顕著に表れていると思う。

雑感:チャットログの意味

僕が驚いたのは、大方の方があの大量のチャットログを読もうという心持ちを持っていたこと。梅田さんのメッセージはイベント翌日のエントリのタイトル「直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。」に集約されている。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070317/p1
また、チャットログだってある。
http://www.lingr.com/room/jtpa-umeda/archives/2007/03/16
だから、実はこんなまとめサイトには意味はほとんどない、なーんて思っていたのに。今回のイベント後、Lingrのkennさんとは「チャットログにはどのような価値があるのか?」という事を少しだけ話したんだけど、それはまだ僕には答えが見つかっていない。少なくとも価値はあると思うし、それを信じたいとだけしか今はいえないかな。

雑感:ネットからの影響による自分の意見の変質

今回のエントリを書いてて思うこと。それは、ブクマコメントや関連するエントリを読むことで、僕自身の思考がコメントをエントリを書いた人の思考と少しずつ同期してしまっているんじゃないか?という感覚を持つことです。ただの思いこみかもしれないけど。この感覚については、ネガティブな感じはしないんだけどね。この現象?は自分の考えが浅はかなことが原因かもしれないけど、そうとも言い切れない。何か不思議な感覚。たとえば、自分が言葉にしようと思ってもできないような微妙なニュアンスを言葉で表現されているエントリを見つけると、そこで思考が明確な日本語になるような感覚。まあ、問題意識を持っているからこそ、こういう事になるのだと思う。最後は自画自賛で褒めて終わりにしよう(笑