「創作のための意識改革術」を読んで、ピンときた内容(1)

慢性疲労症候群から病状が進行し、鬱の症状が出るようになり、8月まで休みをもらっています。今ではすっかり回復したため、仕事への復帰に向けて、徐々にアクセルを踏んでいきたいと思います。

まずは、仕事復帰へ向けてメンタル面の調整をしていこうと思った際に見つけたページ。
内容にとても共感できました。備忘録の為にも、アップしときます。なお、これは、書家の為のものなので、「書くこと」=「自分の仕事」と置き換えて読めばよいと思います。
それでは…

やる気を起こす方法

心から楽しんで書く

  • 心から楽しむ
  • 心から打ち込める仕事をする

プロフェッショナル魂

  • プロフェッショナル魂=自分以外の人の為に仕事をする。仕事に責任を持つ。
  • 夢や希望だけでは続けられない。「この仕事は自分にしかできない」という自負や責任が自分を突き動かす。
  • 「責任」は強制される「義務」とは異なる。義務感でいやいや仕事をするなんてバカらしい。「責任」はやる気を向上させるひとつの要素である。

とにかく書き始める

  • どんなときでも1日、最低2時間以上はかならず書く。(習慣づける)
  • 「○○字書く」というノルマを課し、達成するまで他のことはしない。
  • 書きはじめたら、しばらくは考え込むのをやめる。書くことと考えることは両立しない。考え込まず、意識して手を動かす。
  • イデアがいくら湧いて出ても、書かなければ意味がない。
  • 夢があると言いながら、行動しない人は多い。いま書かない人は、夢が夢で終わる人である。
  • 「自分には才能がないのではないか?」と考える必要はまったくない。作品の評価は読者がするものだ。まず作品を書かなければ才能も、評価もない。
  • 書けないから才能がないのではない。才能は書くことで開花する。大事なのは、いま、その才能を信じることだ。
  • だれ一人信じない自分の才能を、本気で信じ切ることも、一種の才能である。
  • 「書けない」と信じているから書けない。
  • 「時間のある日曜日に書こう」「あした書こう」「あとで書こう」では永久に書けない。毎日、2時間以上書くルールを厳守すること。いま書くこと。時間のすき間を見つけて書くこと。
  • 人はどんな精神状態でもふつうに書くことができる。落ち込んでいても、怒っていても、絶望していても、歯が痛くても、なんとか書けるものなのである。「気がのらないから」という理由で書かない人は、愚か者である。
  • 孤独、経済的困難、人間関係、時間がない、など自分の環境や境遇を嘆いて、それを書けない理由にしてはいけない。そこから逃げ出すことは考えず、乗り切って書くこと。(艱難汝を玉にす)

正しい目的をもつ

  • 「目的」のない意志決定は失敗する。
  • (悪例)「なんでもいいからとりあえず人気のジャンルを書こう」
  • 「いい目的さえ見つかれば、結果はあとからついてくる」(本田宗一郎
  • 「思想が先、技術があと」(本田宗一郎
  • あなたの「目的」はなにか? たとえば「作家になりたい」「マンガ家になりたい」「映画監督になりたい」「アニメの演出家になりたい」「ゲーム作家になりたい」――これらは自己顕示欲からくる「願望」にすぎない。願望を「目的」と勘違いすることは、創作の大きな障害になる。
  • 「目的」は、読者の「ニーズ」(要求、必要、需要)や「ウォンツ」(欲しいもの)に沿ったものでなければならない。読者を無視した目的は失敗する。
  • しかし同時に「目的」は「自分の書きたいもの」「自分がいちばんおもしろいもの」でなければならない。自分の「本当の欲求」や「意志」を犠牲にしてまで、読者のニーズに応えてはならない。それではつまらないものしか書けないし、読者にもいずれ飽きられる。
  • 自分の「長所」を生かした作品を書くこと。
  • 目先の流行にとらわれて、二番煎じのキワモノ作品を書いてはいけない。作品には、第一に「オリジナリティ」(独創性)が必要である。
  • モチベーション(やる気)は、欲求(動因)と目標(誘因)という二つの条件から成り立つ。エンターテインメントにおいて、欲求は「自分が書きたいものを書きたい」であり、目標は「読者を楽しませる作品」である。
  • 自己実現」と「社会への貢献」のベクトルが一致する「目的」は成功する。反社会的な目的は成功しない。
  • 「主観的」(芸術)であると同時に「客観的」(娯楽)な作品は成功する。すなわち「中庸」であること。
  • 「主観」(芸術)でも「客観」(娯楽)でもない「第三の意向」も存在する。それは「編集部の意向」「スポンサーの意向」「クライアントの意向」などである。成功するためには、企画の段階で、企業と作家の双方が納得できる「交渉」や「打ち合わせ」をして、信頼関係を築かねばならない。
結論
  • 「作家」「読者」「企業」「社会」。この4者の目的がバランスよく満たされている作品は成功する。
  • 「創作の目的」とは「自分が書きたいものを書き」「読者を楽しませ」「出版業界に貢献し」「社会の発展に貢献する」ことである。(ちょっと大風呂敷を広げすぎか?)
目的の設定方法

1. 自分のやりたいことを列挙する。
2. 自分の意志を確認する。
それはほんとうにやりたいことか?
3. やりたいことを絞り込む。
一番やりたいことはなにか?
4. 状況を分析する。
それは実現可能か? 自分に実力はあるか?
自分、読者、企業、社会にとって意味のある目的か?

「創作のための意識改革術 やる気を起こす方法(1)〜(4)」より
http://www.asahi-net.or.jp/~ul1f-hk/will.html