人間というのはどういうものか

中村天風師の「真人生の探究」はこのように始まる。

緒言 幸福な人生
 人間!!それは、一体何であろう?
 否、人間とは、一体幸福のものであろうか、不幸なものであろうか?
 特に、病や、運命に対して、果して、強いものであるか、それとも弱いものであるか。
 敢えてお訊ねする。諸君は、こうした対人間観をしんみりと静かに考察せられたことがあるか、どうか。

真人生の探究

真人生の探究

対人間観とは何か!?考えた事も無かった。

無意識か意識的かは人それぞれだが、「人間とはどういうものか」という認識の上で人生を歩む。人生を歩むといったら大げさだが、日々人と関わりながら生活し、その日を生きている。

多くの分野では、現状認識の上で課題発見や解決のフェーズに移っていく。その現状認識が間違っていた場合、ほぼ確実に課題は解決しない。もし、人間とはどういうものか?という認識そのものが真実とは異なるものだとしたら、どうなるだろう。やはり、人生でも同じなのかもしれない。

人間というのはどういう存在なのか?という正しい認識を持った上で、日々を歩む。そういう真摯な姿勢を持ち続け、人生を歩んで行きたい。少なくとも自分はそういう人生を望む。