どうせSEやるなら、SIベンダーよりWeb2.0っぽい企業がいい
なぜ、SIベンダーのSEより、Web2.0企業っぽいSEがいいか?
「そんなこと当たり前。」「なんとなしにそう思ってる。」「なんとな〜く、そっちの方が楽しそう。」なんて考える人も、じゃあ「なぜそうなのか?」って言われるとロジカルな解答はなかなか出来ないんじゃないかな。僕も、自分がコンピュータオタクとして、システムコンサルタントとして、また、ユーザー部門としてSIベンダーとやり取りをしながら、僕が今SEとして働くならっ断然そうだって心底感じていた。でもなぜ?には答えられなかった。それが、「ウェブ進化論」を読んで理解する事が出来たんだ。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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IT産業は再び大激変に見舞われる
チープ革命とWeb2.0が手に手を取り合って進展することで訪れるそのときに、IT産業は再び大激変に見舞われる。それが次の10年の間に必ず起こるはずだ。
これだ!これなんだよ。SIベンダーは大変なことになるんだ!下手すると飯が食えない会社もでる。10年先なんてどの世界も闇なんだし、どうなるか分からないけど、分かる事もある。だから今から10年先を見据えてSEやろうって思う人は考えて欲しいな。
Web2.0が企業システムにどう影響するのか?
多くのSIベンダーは企業システムを作るから、この問題を考えるには、「Web2.0が企業システムにどう影響するのか?」ということを考える必要がある。これは、
「あちら側」を利用したシステムと、(中略)「こちら側」のシステムのコスト差が、1万倍、10万倍、100万倍と大きくひろがっていく。
という本質を考えてみると分かる。
それだけのコスト差が出れば、徐々に経済合理性が働き、少しずつ大企業の情報システムも「あちら側」「開放性」といったキーワードで動き始める時がやってくる。
これは、経済合理性に基づいて企業システムが「こちら側」と「あちら側」を意識し始める事に他ならない。
SIベンダーが困る世界がすぐそこに!?
要は、「こちら側」でモノ作りをしていたSIベンダーさんは困る世界がこの10年でやってくるよってこと。梅田さんの言う「IT産業の大激変」は、「こちら側」の仕組みで企業システムを作ってるSIベンダーにとっての重大危機とも言えるんじゃないかな?
じゃあ、「こちら側」のSEと「あちら側」のSEは違うのか?(SEって表現も変だけど。。)そう、違うんだ。何もかも。ここで言うのはプログラミング言語なんてモノじゃない。開発の思想とかやり方だ。プログラマして、SEして、プロマネして、なんてキャリア、誰が決めたんだ!?上流、下流ってなんだよ?オープンソースに集まってる人たちに上流/下流ってある!?ないよね!よ〜く考えよう!どっちの世界のSEとして生き抜くか?それを考えると、その後の方向性が決まる。そんなの、楽しそうな方に決めればいいけど、これからの10年がどうなるか見据えた上で決めた方がいい。
「こちら側」兼「高コスト」構造のモノ作りなんて、ナンセンス!
企業システムも「コスト」と「あちら/こちら」を評価軸にとって、どの部分の企業システムが「あちら側」兼「低コスト」で出来るか検討を始める時にきてるし、やってるところもあるんじゃないかな?
このベンダーは「こちら側」なの?「あちら側」なの?って問いをCIOがシステム部門の担当者に聞いてる姿を想像してみよう。表現は違っても、きっとそれが当たり前になる!
そんな中、わざわざ「こちら側」兼「高コスト」構造のモノ作りをしているSIベンダーに入るってナンセンスなんじゃないですか?っていう話でした。