wikiをピラミッド型組織のイントラに使う無謀

wikiはオープンな組織にこそ使える

wikiは誰でも情報を追記、公開できる便利なツール。これを社内ポータルに用いることで、社員の持つ情報、部門が公開するべき情報を、ホームページビルダーなどのHTML作成ソフトを使わずとも、簡単に編集・公開できる。だが、情報の統制を常とするピラミッド型大組織では、「情報をオープンにする」という部分が嫌われる傾向がある。

Web世代の社員の戸惑い

「なんで、クローズされた情報があるのか不思議だ。」
このような感覚を持つWeb世代の社員はいるのではないか?つまらない人間関係や隣の部門との壁であるセクショナリズム。上司は更にその上司の顔色を伺う。そんなうんざりした環境でwikiを使うことは無謀だ。

制限も公開もリスクはあるわけで

wikiにも情報の共有と情報の制限を設定できる機能が必要なのだろうか?否。wikiを用いる場合は、その用途を限定し、全社員に公開してもOKなレベルにとどめる。そして、システム運用が定着した後、「システムで部署別の閲覧制限が出来ないんですよね〜」とのらりくらりと「共有」の概念を教えていくことがベターなのかもしれません。そして、情報を公開・共有することを何となしに恐れている人が、「なんだ。公開しても今までと何も変わらないじゃないか。むしろ、思わぬ人から意見をもらえて良いこともあるのだな」という変化を期待しよう。